今、若手の薬剤師が自分に有利な転職、就職をするためには

<年季奉公>明けの転職に変化が

 新卒で調剤薬局に就職する薬剤師さんは、だいたい3~4年の<年季奉公>が済んだ後で、一度は他の調剤薬局への転職を考えたことがあると思います。
 これは、3~4年間働いたら、一通りのことに精通し、どこに行っても通用するようになるから、その技術と経験と若さに<投資>する調剤薬局会社が多かったからでした。
待遇的には忙しいままですが、給与的には、100万~200万円ほどアップするケースがあり、主に経済的な面から満足できるので、<年季奉公>が済んだ節目で、転職する人が出てきました。
 ところが、2016年春の調剤報酬改定で、この流れにも大きな変化が現れました。
 かかりつけ薬剤師がいないか、少ない調剤薬局は、調剤基本料が100分の50に減算されるという新しい取り決めで、中小から準大手、大手の調剤薬局会社にも大きな打撃を与えました。
 特に、借金をして、無理に店舗数を拡大している調剤薬局は、中小、大手にかかわらず、人件費を削ったり、かかりつけ薬剤師ではない常勤、パートの薬剤師を解雇したり、経営に四苦八苦する流れができました。
 少し前までは、転職すれば、少なくとも給与は大幅にアップしました、しかし、そこまで給与は出せない、もしくは転職時に高い給与を提示しても、ボーナス時に「業績が悪いから、約束通りの金額は出せない」と減額するケースも出ています。
 もちろん、薬剤師本人が、下記の「かかりつけ薬剤師の資格要件」を満たしていれば、それだけで、第一ハードルはクリアしたことになります。
かかりつけ薬剤師の資格要件
(1)薬剤師として3年以上調剤薬局勤務の経験があること
(2)同一保険薬局に週32時間以上(週4日以上)勤務していること
(3)同一保険薬局に6ヶ月以上在籍していること
(4)研修認定薬剤師を取得(平成29年3月31日までは経過措置あり)

転職に踏み切る前に考えるべきこととは

<年季奉公>明けで同業他社に転職することを考える人がしなければならないことは、
・研修認定薬剤師の単位シールを集め中の人はこのまま資格を取る旨を告げる
・相手の調剤薬局会社の経営基盤がしっかりしているかそうか見極める
・入社後に、入社前に約束した給与やボーナスが、「業績が悪いから」との理由で減額されることがあるかどうか見極める
が、最低限、必要になってきます。
 経営状況や業績、経営者の考え方など、当社は、調剤薬局会社全般について詳しく知っています。
 もし、転職をお考えでしたら、一度、当社にご相談してみて下さい。

このページの先頭へ